Fate/stay night 感想

エロゲ感想

 約4年前に書いたプレイ記事をまとめました。唯一の星5です。これと同じくらい面白いエロゲに出会いたいです。

セイバールート

  今、スマホゲーと言ったらFGOってくらい凄まじい人気ですよね。売り上げであのモンストを抜くなんて、もう覇権握りましたね。僕の周りも皆(ガチで)FGOやってます。そんなFGO言わばfateシリーズの原作、フェイト/ステイナイトのfateルートをクリアしたので感想書きます。いつものとおり、ネタバレを含むので、未プレイの方は回れ右、または自己責任で。あ、ちなみにプレイしたのはPC版です。Windows XPで起動させました。

 さすが、1つの歴史を作ったと言われる傑作。3つのルートのうちの1つ、fateルートでもうビシビシ感じました。最後の終わり方については僕は好きです。

 衛宮士郎、僕は最初好きになれなかったです、なんか気持ち悪くて……。それは一つの強迫観念に士郎が囚われてて、それがあそこまで真っ直ぐな、むしろ歪んでまであるあの性格を作り出したんだなと。士郎は正義のヒーローになりたい、困ってる人を助けたい、そんな夢を抱いていました。それは士郎にとってのヒーロー、衛宮切嗣に憧れており、また切嗣から託されたと思っていたからだと思います。そんな士郎は、聖杯戦争に参加を決意してもセイバーを戦わせたくない。セイバーが傷つくところを見たくないと言います。それは違いますよね。士郎はその後己の誤解というか、まあ一つ成長するわけだけどさ。それは驕りというか、思い上がりというか。1人で戦うことと、背中を預けることは全く違うよね。それは士郎がセイバーのことを信頼していないということの裏返しな訳だし。士郎の言ってることはあまりに純粋な、子供が抱くような幼稚な幻想だったってこと。士郎は精神面ではまだ子供だと思いました。大人の世界ってやつを知らなかったわけ。それは士郎のある種自己中心的な考えが生み出した災禍とも言えます。そんな士郎はセイバーや遠坂凛とともにすごし、ともに戦い抜くことでそれを知り、自分が間違ってあることに気づき、そして成長します。fateルート終わって振り返ると、士郎の成長っぷりがすごく感じるので、ぜひ皆さんクリア後は一度振り返ってみてはいかがですか? 士郎がセイバーと最初ぎくしゃくしていたのは、士郎がセイバーに憧れ、それと同時に心の中に好意を抱いていたからです。だからセイバーを危険な目に遭わせたくなかった。それもやっぱ信頼していなかった、お互いがお互いについて無知だったことが原因なんだと思います。

 でも、士郎が成長していき、どんどん考え方が変わっていっても一つだけ変わらなかったことがあります。それが士郎というこのゲームの主人公を主人公たらしめる原因だと思います。それは決して1人で戦わせない、傍観しないということ、マスターとサーヴァントという関係に囚われてないこと。この3つは全く同じことです。マスターはサーヴァントを使役する。ゆえにサーヴァントに戦わせ、マスターはどこかに隠れているのが聖杯戦争のセオリー。だけど士郎は決してそれをしなかった。セイバーが他の人サーヴァントと戦えば、自分はそのマスターと戦う。セイバーが1人で戦いに赴けば、士郎もその戦場へと駆けつける。決してセイバーを1人にしない。その士郎の中に芯としてある一つの決意、覚悟がサーヴァントとしてのセイバーの心を溶かし、マスターとサーヴァントという関係を超えた相棒という最高のパートナーを築けたのだと思います。

 セイバーは完璧で、ゆえに不完全でした。サーヴァントとしては完璧なのに人間味がない。それは昔、カリバーンを抜いた時に人としてを捨て、王として生きることを決めたから。それは呪い。セイバーには呪いがかかっていた。そんなセイバーを救ったのが、上記の士郎なのです。聖杯戦争としてのセオリーを度外視した士郎の行動にセイバーは最初、理解することができず本気で怒ったこともありました。しかし士郎は頑固ゆえ(セイバーも同じくらい頑固で、この関係はどこから微笑ましかったな)セイバーは泣く泣く折れた。それがセイバーを殻から助け出すひびへとなった。危なっかしい士郎のために稽古をつけたり、ともに戦ううちにセイバーはだんだん士郎を理解し始め、士郎を「マスターとして守る」とは別種の思いから士郎を守る。それは恋。しかし長年人を捨て、王として生きてきた彼女はそれが果たしてなんなのか分からなかった。

 今回はどこかあらすじみたいになっちゃいました(笑)まだ続きます。

 fateルートは士郎の物語だけではなかったです。それはepilogueにもあったけど、後日談を士郎だけではなくセイバーのも描いていたところから想像できます。聖杯戦争は士郎とセイバー、いや士郎とアルトリアを成長させた。僕は結末を結構気に入っていて、この完全なハッピーエンドじゃない、どこかモヤが残るというか、この手放しには喜べないエンドが結構好きで……。だからはつゆきさくらとかも大好物なんです。

士郎にとっては平穏が訪れたけど、愛した彼女がいない世界。アルトリアにとってはサーヴァントとして生き抜き、最後息を引き取る世界。2人が結ばれて平和に過ごす世界はなかった。でも2人に悔いはない。この終わり方が大好物なんです!!

聖杯戦争は結局2人を結ばせるようなものではなく、2人を成長させるものだったわけで。僕はやっぱセイバーと幸せな生活を暮らす世界を期待しつつクリックしてたわけだけど。てかセイバー可愛すぎるんだよなー。あのジト目とか、ふくれっ面とか、そっぽ向くシーンとか、あのセイバーが笑顔になるシーンとか!!!!

セイバーがさ、「士郎が笑顔なのを見るのが一番幸せだ」みたいな台詞言った時さ、感慨深くなったもん。あのセイバーが!?みたいな感じで。そこに異を唱える士郎はさすがだけど(汗)

僕の頭の中に鮮明に残ってるのがあって。それらとある選択肢でセイバーに断食するって選択肢があるんだけど、それ選ぶとさ、セイバー怒っちゃって、怒りすぎて笑顔になっちゃってさ、武装して士郎と特訓してさ、士郎がDEAD ENDもどき受けるのがあるんだけど、あれはびっくりした〜。セイバー食いしん坊だから(笑)そういえば、BAD END6回踏みました。でもタイガ道場一回も見ずに、セーブだけして、自力でクリアーしたから。

感想はこれで終わります。次は凛ルート。まだ僕の中で残ってる謎は多々あるけど、やっぱ、凛のサーヴァントのアーチャーが誰なのか、キャスターが誰か、アサシンについてもっと詳しくって所かな。fateルートはそこらへんのサーヴァント置き去りだったから(アーチャーを除く)fateルートで関係してきたサーヴァント、セイバー、アーチャー、ギルガメッシュ、ランサー、バーサーカーくらいだからね。そこらへんは今思えば駆け足気味だったかな?全然そうは感じなかったけど(笑)

凛ルート

 フェイト/ステイナイト 凛ルート、通称UBWルートをクリアしたのでいつものように感想を書きます。good endとtrue end両方ともクリアしました。また

ここから先はネタバレ豊富なので、未プレイの方は回れ右オア自己責任でお願いします。

 前回の記事があらすじっぽいっていうのが心にずっと引っかかってて、だから今回は少し反省しつつ(反省と改善は違う)文字をしたためようとおもいます。お付き合いくださいませ。

 このルートは一つの解だと思いました。衛宮士郎という問いに対する解だと思いました。

 fateルートや今回のUBWで幾度となくプレイヤーに訴えてきたのは、衛宮士郎の生き方・考え方が正しいのかどうかだと思います。士郎の、正義のヒーローになりたい、みんなを助けたいという考え方、その決意の天秤の上に士郎の命が入っていないこと、これが果たして正しいのか。その問いをずっと訴え続けていました。そして、英雄衛宮の存在。それは一つの解。衛宮士郎の成れの果て。UBWはそういったこれまでの問題と直でぶつかって、答えを求めるルートだと思いました。

 アーチャや言峰、ギルガメッシュは士郎のことを偽善って言いました。他人を模倣した生き方など偽善と彼らは言ったが果たしてほんとにそうなのかって僕は思いました。士郎は切嗣に憧れて、ヒーローになりたいと思った。それは決して偽善って言葉ですましていいことではないと思います。

 でも僕は、まだ正直どれが正解なのか分からないです。士郎がこのまま進んでいって、アーチャと同じ風になってしまうのか。おそらくアーチャとの戦いに士郎が勝ったことで、英雄衛宮との決別は出来ていると思うから、士郎があのような結末を迎えることはないと思います。凛もアーチャとの別れのシーンで、士郎が自分自身のことを好きになれるように頑張るって言ってたから、おそらく士郎が英霊になることはないと思います。英雄衛宮は人を助け続け、その結果自分の理想にすら裏切られた。僕は士郎の考え方には100%納得はできてないです。きっと今回のルート全体でも士郎の考え方が正しいとは言っていないと思います。凛がこれから士郎を矯正していくような旨を言っていたし。でも、例えば今回のルートでイリヤを助ける・助けないって選択肢があって、ここで助けないとdead endをむかえるわけ。しかもアーチャに殺されて。ここに多分原作者本人の想いみたいなのがあるんじゃないかなって個人的には思っています。衛宮士郎の考え方を否定はしていないというか。衛宮士郎の愚直な生き方を貫き通すことで、今回の聖杯戦争は生き抜くことができるんだと思います。

 今回のルートは前回に比べて、他の人物の視点からのシーンも多くて、世界観がより広がったように感じました。個人的にはキャスターの語りのシーンが好き。ああいうのって、士郎一点の視点からじゃ絶対分からないからよかったです。あと、最後の凛とアーチャの別れのシーン、あそこは久しぶりに泣きました。最後のアーチャの笑顔にもってかれた笑 アーチャかっこよかったなって。アーチャはきっとこれからも変わらず召喚されつづけて、磨耗して、決して救われないんだと思うと……。凛は、結果的にはアーチャを救うことができなかった。泣けるわほんと。そして、ランサー!カッコよすぎかよ〜、頼むよこいつが報われるエンドあるの? アーチャもランサーももう亡くなってるんだよな……。だからあんなに経験豊富な大人なんだな。good  endのセイバーが残る終わり方。聖杯戦争終わったのに、セイバーに足りないもの教えることできるんか?セイバーはそれを、平和ボケしたこれからの日常で見つけられるんか?とは思ったけど、まあめでたしめでたしだよな。セイバーに妬いてる凛可愛かったし。あと、これこのあとセイバーと凛との3P絶対あるなって思った笑 セイバー維持するための魔力足りない!みたいな感じで。true endの余韻は最強。個人的にはこっちの終わり方の方が好み。2人で聖杯戦争を駆け抜けて、一皮向けた彼らが今度は本場のロンドンに向かうってのはなかなか燃える展開。このアフターストーリー作って欲しい。振り返ると、サーヴァント奪われた2人が1から立ち向かっていくのほんと展開熱いよな。本来敵であるランサーを迎えてさ。これぞ王道!って感じ。面白かった。

桜ルート

  圧巻でした。HFはこれまでのルートとは毛色が違いました。陰々と進むストーリー、入り乱れるキャラの心情、新キャラの登場、あんなキャラが退場しこんなキャラが光を浴び……。タイガー道場で言ってた通りフェイトの裏シナリオであり、聖杯の真核を突く物語でした。その物語のエンドには大団円ではなくどこか欠けた、しかしそれ故になのか残った物が一層輝き、かけがえのないものとして映る、HFらしいものでした。出会いと別れ、残るものと去るもの。いいエンドだった。惜しむべくはイリヤルートがないことだけ……。くっ。

 HFの士郎はどこか人間臭く感じました。それは士郎がエゴイストだったこと。エゴって人間を人間足らしめると僕は思うから、士郎の姿が僕にはそう映りました。全ての人間を助けることは不可能で、善を成すことは悪を挫くことと同義で、結局は正義のヒーローなんてエゴイスト以外の何物でもないんだよね。淘汰することは取り除くということだしね。切嗣の言葉は沁みた。このルートで士郎は切嗣と完全に決別した。多くを助けるために少なくを殺す切嗣と、一人を助けるために多くを殺す士郎。僕はこの作品の中で、切嗣は士郎にとっての亡霊だと表現したし、その考えは未だに変わらない。その亡霊と今回士郎は完全に決別した。作品の言葉を借りれば、切嗣に憧れ囚われた、偽善に満ちていた士郎にとってはじめて自分の意志で、自分から望んだ生き方を選んだ。それはその他大勢から見れば敵でしかないが、たった一人間桐桜にとってはかけがえのない正義のヒーローになったわけだ。

 さて問題の桜さん。ヤンデレでおこちゃまで後輩で巨乳で……。そりゃイリヤのルートも奪うわな。(血涙)でも桜のHシーンが一番えちえちえちだったよ……。

 重大な秘密をその身体に隠していた桜。実は桜も聖杯で、しかも胎の中にアンリマユってサーヴァントを宿していて……。もりもりで正直ついていくのに精一杯だったな。そんな桜が今回のルートで叫んだこと、頭よがしに否定することは難しい。世界に嫌われた桜。なら私も世界を嫌おう。間桐家に売られ11年間苦しんだ桜をさらに責めるのはあまりに酷だと思った。たしかに無関係の人を無差別に殺すのは決して許されることではないが。

 ただ桜は一つの幸せを願っただけだったのだ。それは衛宮士郎にとっての一番になりたい。ただそれだけ。それが間桐桜の、蟲に犯され男に犯され世界に犯され、ぼろぼろになった身体が願ったたった一つの願いだった。それは果たして望みすぎなのだろうか。

 今回のエンドは2つありました。true endとnormal end。この2つのエンドは全く別のエンドを迎える。(当然といえば当然だが) 僕は最初、トゥルーから入ってその後ノーマルに入ったのだが、ノーマルに唖然としました。

 トゥルーエンドは上記したけど、いいエンドだった。失い、それにより残った物が一際輝く。全てが丸く収まったわけではないが、それでもこのエンドはハッピーエンドだと言えるだろう。

 問題はノーマルエンドである。ここからは僕の推察が多数占めるので、間違い前提だしもしかしたら見逃している記述があるかもなので、おかしいと思ったら一言言ってくれると嬉しいのですが……。よし、予防線張り終わった。

 まず、桜と凛と士郎が衛宮の家に帰ってくることはなかった。いや、語弊がある。3人揃って衛宮の家に戻り、帰りを待つイリヤと再会することは出来なかった。おそらく士郎は一人で大聖杯を壊し、そして死んだのだろう。ここでエンド分岐するんだけど、条件はおそらくイリヤの好感度だろう。好感度のノルマを超えるとイリヤが士郎のもとに訪れ代わりに聖杯を壊すんだけど、ノーマルではそんなことはなかった。士郎一人だけ衛宮の家に帰ってこず、桜・凛・イリヤだけが残った。そして各々散る。イリヤは残された時間が短いので、おそらくこの後……。凛はロンドンへ魔術の勉強を。そして桜は一人衛宮の家で過ごす。

 ライダーが士郎に言った言葉がまたじわじわくる。桜の幸せには士郎の存在が必要不可欠であると。ではこのエンドは桜にとって一番辛いのでは。焦がれていた日常。しかし大事なものが欠けている日常。それは間桐桜が償わなければいけない罪に対する非情の罰なのかもしれない。

 ・感想

 HFは他のルートとは違った面白さがありました。とりあえず劇場版見る前にプレイできてよかったです。様々なキャラの心情が入り乱れることで、このルートの不気味さを浮き彫りにしているのだと思いました。特に、桜の心の葛藤には惹きつけられました。このルートを終えた後、去っていたものについて考えてしまいます。聖杯の器としてホムンクルスだったイリヤ。聖杯を破壊して消滅したイリヤ。アインツベルンとしてではなく士郎のために行動したイリヤ。叶うなら無くなってしまったイリヤルートを見たいです。

 フェイト/ステイナイトがこれでようやく終わりました。プレイ時間は9日07時間16分33秒でした。だいたい1か月くらいやっていました。次はラズベリーキューブの続きをやると思いますが、どうなるかは分かりません(笑) もうそろそろ読書時間も作りたいし、今目先の課題はダカーポのまとめ版を買うかどうか、そしてTYPE-MOONの代表武内崇氏が推薦? しているDeep Oneを買うかどうか。いつもだったら即買うんですけど、某ラジオの件があるのでちょっと躊躇しています。まあそんなわけで長かったフェイト/ステイナイトの感想もここで一旦終わります。いつか近いうちにまたやってもっとましな感想を書きたいですが……。最後に、フェイト/ステイナイト全体を表す言葉をゲーム内から引用させて締めたいと思います。それでは。

 これは、一人を守るか、一人以外の全てを守るかという、そういう話。

                                                                                             ――衛宮士郎 Heaven’s Feel

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